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 カレーライス業界に殴り込みか
 
ぼくもわたしもカレーが大好きとカレーライスは日本人の定番であります。今夜の食事は?ランチ何にしようか、、と迷う時の救世主はなんと言ってもカレー。 我が国ではもはや不動の地位である。
 
ビーフカレー、ポークカレー、カツカレー、エビカレーと聞いただけで生唾ゴックンの諸兄淑女は多い。
そこにそれじゃあこれはどうだとばかり登場したのがいもむしゴロゴロカレー。
 
そのカレーをレトルトにしてレトルトゴロゴロカレー。そうすれば長期保存ができ、災害時には非常食になりタンパク質も摂れる。アウトドア派にとっても、またさまざまなイベントやパーティでも楽しめるであろうと開発したのが大学教授の松井欣也氏と松井崇氏。
 

松井欣也先生と松井崇氏
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普通に考えるといもむし=食材はありえんと思う、がこの「ゴロゴロカレー」を開発した松井崇氏はこう語る。
文化は時代とともに変わるように食文化も変わる。大昔は狩猟民族だった大和民族=日本人は鹿やイノシシを食べていた。けれど仏教が伝来し、仏教文化になってからはお肉はダメとなっていました。
 
肉食文化の衰退から再興へ
 
お肉=ゲテモノの肉食禁止令があったのは明治時代以前。 つまり焼肉屋さんで焼き肉を食べる私たちは法を犯す犯罪者だった。ところが文明開化の世になるとやっぱ西洋に追いつくためにお肉を食べましょ!とあっさり方針転換。
 
さらに食糧危機やCO2の排出基準も厳しくなると、今度は虫だ人口肉だということで世の中の意識も変わりつつあります。以前はイナゴなどを食べていた我が日本の昆虫食文化もしばらくは衰退していたものの再度見直されるようです。
 
いもむしはやはり芋虫であって語感はイマイチですが英語ではシアワームと言います。
 シアワームとなるとなんとなくイメージが変わりますが、アフリカに生息するシアの木の葉っぱを食べて生息しているワーム(昆虫)であります。
 
まあ、見た目はともかくとして虫が苦手な女性が食べてみた感想は
 
「シアワームは黒いのでパット見は肉っぽくて、意外と昆虫と分からない」
「イモムシは足が無いから、他の昆虫よりも抵抗を感じない」

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とのことであります。

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内容は全国の約55種類の食用昆虫
全国の約55種類の食用昆虫の産地や加工方法と方言
 
昆虫食に強い偏見があった
松井氏は体をこわした経験からいろいろな健康法や食事療法などを試した結果、たどり着いたのは「古代食」で糖質制限に有効と知り古代食をはじめました。
そこで昔の人々は昆虫を食べていたんだと分かり、もとより理系の氏はさらに研究を深めたところ、、
今や20億人が昆虫を食べている
アフリカや東南アジアでは昆虫は高級食材
昆虫は高タンパク、低糖質、ミネラル食物繊維が豊富
エビやカニに近い味覚で違和感なし
魚介類と違い環境の汚染度が少ない
お肉と違いホルモン剤などのリスクが低い
 
と分かったもののやはり最初のひと口はためらいがあったと松井氏は言います。